桜も満開となった4月上旬。どうもMIクラウド®の高橋です。
最近色々な施策をお試し中のMIクラウド®チームですが、おかげさまでご相談は多くいただくのですがいざ導入となると障壁があるものです。
そこで今までのご相談でよくある事例をお話できればと思います。
システムは導入したからOKではない
これはMIクラウド®導入を検討いただいた各社様を訪問して痛感することですが一番躓くのは「システム(MIクラウド®)導入したからすぐ見える化ができて業務改善につながる」と思っていらっしゃる方が意外と多くいるということです。
「システムを導入したから明日からみんな使いこなして1ヶ月後には見えるかが実現するよね」とおっしゃる方の少なからずいらっしゃいます。
その部分を盲信してしまいますと大体頓挫コースをたどることになります。
実は、MIクラウド®に限らずシステムはあくまで器でしかないということをまず前提にしないと失敗します。システムは魔法でもなんでもなくあくまでデータを収集してそれをわかりやすく分類して皆様にお見せすることによって考えていただくツールであるからです。
導入した途端に業務改善するのであればとっくに我々印刷業界は素晴らしい業界になっていたはず…。
導入自体は簡単
ですのでMIクラウド®をシステムとして会社に取り入れることは簡単です。システムを準備してお渡しするだけなので数日で納品も可能です。
サーバーを用意してシステムをインストールしてお渡しすればいいわけですから。
問題はその器に注ぎ込む材料(マスタデータや基本データ)がとても重要ということ。
ここをおろそかにすると前に進むどころか時間のムダを発生させ後退することだってあります。
- 基準をどこに持っていくか?
- デザイナー・印刷機械の時間あたりの単価設定をどうするか?
- 価格表をどのようにしていくのか?
- 個人任せだった各種設定や基準をどこにあわせるのか?
このあたりを社内でしっかりと検討する必要が出てきます。
「見える化」を実現するために避けては通れない「標準化」を実現することが実は一番の障壁だったりします。
今までどんぶり勘定や営業担当それぞれで違う価格設定をしていた場合はその壁がなおさら高くなります。決して悪意があるわけではなく誰もが自分のやり方が正しいと信じて仕事をしてますからなおさらです。
いままでの常識と向き合う必要が会社全体で発生するのでそれはもうお祭り騒ぎになる場合があります。
実際MIクラウド®を開発した当社でさえ、社内でしっかりと運用を定着させるために数年の時間がかかりました。
その中ではいままで正しいと思っていたことを根本から考え直す必要がある事柄もたくさんありました。
その中で何度も何度も各部署の上長とマネジメント層が意見を交換しあい、お互い納得をしたところで今があるといっても過言ではないのです。
会社の方向性を示す道標
ここからは経営者や管理職の腕の見せどころになります。
会社としてなぜ「見える化」や「標準化」が必要なのかを膝を突き合わせて理解し合う必要が出てきます。ここをウヤムヤにすると頓挫する原因、障壁を超えられない原因となります。
事実この部分を疎かにしたために、マネジメント層の想いが届かずに現場サイドからはただ作業の手間が増えるだけのシステムと考えられてしまい導入に至らなかったケースもあります。
ここにマネジメント層が「見える化」の必要性を何度も何度も全社に伝えていくパワーが必要になるのです。
このままこの道を進んでみんなで沈んでいくのか、産みの苦しみを超えた先に明るい会社の未来を示せるのかが大事になります。
運用方法までお手伝い
そんなシステム以外の運用や使い方まで導入前から導入後のサポートもしっかりお手伝いしていく「印刷会社が作った印刷会社のための経営情報・工程管理クラウドサービス『MIクラウド®』」。
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